完成したマンションを、自分の目で初めて確認できる機会が「内覧会」です。これから何年、何十年と暮らしていく住まいのカタチを、最終ジャッジする場でもあります。では、具体的に何をチェックすればよいのでしょうか?ここで、内覧会の概要について紹介します。
内覧会でチェックするポイントは、以下の4点です。

- (1) 施工上の不具合はないか?
- (2) 図面通りの建築仕様になっているか?
- (3) 設備機器の取り扱いに関する説明を聞く
- (4) 管理面や共有部分の説明を聞く
大きく分けるとこの4点ですが、マンションの場合は室内(専有部分)だけで2時間、管理体制や室外の共有部分の説明を含めると半日以上かかる作業となります。効率よく、かつ見落とすこともなく進めるには、何をどうチェックすればよいのか、事前にしっかり準備しておく必要があります。
内覧会で持参したいものを、以下の表にまとめました。
| チェックシート | キズや汚れ、設備に関する問題など、予想される内容を事前にまとめておきましょう。以下の「チェック内容の詳細」を参考に自分で作成してもよいですし、チェックシートが掲載されている書籍やインターネットの情報を参考にしてもよいでしょう。 |
|---|---|
| 筆記用具 | チェックシートにメモをしたり、採寸した結果を間取り図に書き加えたりするときに使います。 |
| メジャー | 入居後に家具を配置する際、寸法を測っておくと家具の選定がしやすくなります。 |
| カメラ | 補修が必要な部分や室内の様子など、メモだけでは表現しにくいポイントを記録するのに便利です。携帯電話のカメラ機能を使ってもよいでしょう。 |
| タオル | 水回り部分の水漏れをチェックするとき、または汚れを拭き取るときに使います。 |
| 懐中電灯 | 内覧会の時点では、備え付けの照明器具以外に明かりはありません。収納部分や明かりの取りにくい部屋で、細かい部分を見るのに便利です。 |
| 水平器 | 床や壁の傾きを確認するときに使います。必須アイテムではありませんが、気になる方はホームセンターなどで購入できます(1,000円程度で販売されています)。 |
チェック内容を大まかに分けると、以下の5点になります。
キズ・汚れの確認
建築現場には、さまざまな専門職の方が出入りしています。細心の注意を払っていても、専門外の領域にキズや汚れをつけてしまうことも。壁やクロス、建具にキズや汚れがないか注意して確認しましょう。
設備の動作環境を確認
カギや水道の開閉、照明やインターホンが正常に動作するか、扉やサッシを開閉するとき異音がしないか…など、自分の手で操作して確認します。
建て付け不良の確認
主に建具に関して不良な点をチェックします。扉と枠のあいだに隙間やズレがないか、アルミサッシや木製建具の部分に、ビスのしめ忘れなどがないか…など。特に、収納の扉と部屋の扉がぶつからないか、棚板が適切に止めてあるかといった部分は見落としがちですので、要チェック!
設計変更した箇所の確認
オプションで追加・変更した部分がある場合、契約時にお願いした通りに施工されているかチェックします。契約後の設計変更は有償となる場合もありますので、その場で確認しておきましょう。
共有部分の確認
駐車場に高さ制限がないか、ゴミ出しの際には雨にぬれず行けるかなど、実際に住んでからのことを念頭に確認しておきましょう。
内覧会で指摘した部分が、きちんと補修されているかを確認する場が再内覧会です。内覧会のときに指摘したチェックシートと照合しながら、確認していくとスムーズに進みます。
ただし、このとき注意したいのが、内覧会で指摘した部分以外に新たなキズや汚れが発生していないか改めて確認すること。補修工事の内容によっては、室内に多くの業者が入ります。その際、指摘した部分以外に汚れやキズをつけてしまうこともあるのです。柱や壁、建具など、もう一度確認しましょう。
今回のお話はこれでおしまいです。内覧会の前後には住宅ローンの決済・カギの引き渡し、引っ越しなど大変忙しい時期でもあります。余裕を持ったスケジュールを組み、しっかり準備してから臨みましょう。

