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「和室は必要?不要? 」

新しい住まいに、和室を必要とされないかたが増えています。
その要望に応え、和室を設けないマンションも多くなっているようです。日本文化の象徴ともいえる和室が、なぜ現代の住まいに不要と思われているのでしょうか。ここで改めて、和室のあるマンションのメリット・デメリットについて考えてみましょう。

なぜ和室は少なくなってきたのか?

和室は不要だというかたの意見をまとめると、以下の3点に集約されます。

洋室のほうが過ごしやすいから

食事や家族の団らんなどは洋室で、というかたが増えています。和室で過ごすときは正座をしたりあぐらをかいたりすることになりますから、足や腰への負担がかかりやすくなります。そこで、体が楽なソファやいすを置きやすい洋室スタイルを選ぶかたが増えてきたのでしょう。

部屋を広く見せたいから

開放感のある広いリビングを求めるかたが増えています。しかし、マンションの場合、専有面積が限られています。そこで、使用頻度の低い部屋をリビングと一体化させた間取りのマンションが登場し、人気を集めるようになりました。一方で、使用頻度の低い部屋、つまり和室が、間取りから消えていったのです。

客間の必要性が薄れたから

和室には、客間としての機能もありました。来客があったら和室に通してお茶やお菓子をつまみながらお話をし、夜になったら布団を敷いて宿泊ができる…。そんな風景が、かつての日本ではみられました。現代ではどうでしょうか。来客がそれほど多くないので、客間は必要ないと考えるかたが増えています。このことからも、和室は必要とされにくくなったのです。

このほか、ペットがいる家庭だと畳が傷みやすい、アレルギー体質なので畳の部屋は苦手…といった理由から、和室を不要とする意見もあるようです。

現代の住まいにおける和室のメリット

現代の住まいでも、和室にはさまざまなメリットがあります。

防音効果

和室の象徴である畳には、音を吸収する効果があります。すなわち和室は、フローリングの部屋に比べて下の階に音が漏れにくい、という特長があります。

断熱・調湿効果

熱を外部に伝えにくいうえ、湿気の吸収・放出の機能も兼ね備えている畳。夏は涼しく冬は暖かく、年中快適に過ごせる和室は、高温多湿の風土が生んだ日本人の知恵と工夫が詰まっています。

イグサの効果

畳表に使われるイグサは、アロマセラピーでもグリーンハーブとして利用されることがあり、リラックスした空間をつくれます。

融通の利く空間

「押し入れがほしいから和室は必要だ」、という意見もあります。和室のないマンションでは、収納スペースを家具に頼りがち。和室には押し入れが備わっている住まいがほとんどですから、家具を置かなくても広い収納空間を確保できる、というわけです。
また、和室を趣味の部屋として利用したり、ちょっと横になりたいときの休憩室や、子どもが遊ぶ部屋として活用したりするかたもいます。
現代の和室は、暮らしの中でさまざまな利用価値のある「融通の利く部屋」ともいえるのです。

現代風和室のかたち

リビング・ダイニングの一画に和室を設け、モダンなスペースにアレンジした住まいが注目されています。

かつての和室は、ふすまや障子によって隔てられた空間でした。それを、リビング・ダイニングと一体化することで、明るく開放感にあふれた現代風和室にイメージチェンジ。畳は、正方形で縁取りのない、コンパクトサイズの琉球畳を使用することで、デザイン性を高めたオリジナル和室がつくれます。

また、カラー畳のバリエーションが増え、選択の幅がひろがっています。シックに決めるなら白と黒の畳を、カジュアルに演出するならライトイエローとダークブラウンの畳を交互に敷けば、ディスプレイとしても楽しめます。
照明を工夫するなど、くつろぎの空間を演出すると居心地も格段にアップ。住まいの和室、「いらない」という前に一度、その使い道について考えてみませんか?

今回のお話はこれでおしまいです。現代風の和室は、寝室としてもリビングの延長としても重宝されるよう、工夫をこらした新しいかたちに生まれ変わろうとしています。