4/12ない!?
まいど。OIOI(オイオイとお読みください)です。
その日私は、平日であるにも関わらず、ひどい二日酔いで目が覚めた。
フラフラの頭で、目覚まし替わりの水をガブ飲みする。
その勢いで、シャワーへ直行。
シャワーで体温が上昇するとともに、前夜の酔いがぶり返してくる。
ここで吐くようだとデンジャラスゾーンに突入している証拠なのだが、その日は何とか持ちこたえることができた。
よろけながらも着替えを済ませた私は、いつものようにマンションの自転車置き場へと向かった。
ところが……。
あるはずの私の自転車が、あるはずの場所に置いていないではないか!?
辺りを見回しても、私の愛車は見当たらない。
二日酔いで起きられず、いつもより10分遅く家を出ていた私には、それ以上探す時間的な余裕もない。
仕方がないので、自転車の捜索をいったん打ち切り、私は急いで会社へと向かった。
私の最寄り駅は、有楽町線のとある駅である。
しかし、乗り換えや途中の徒歩距離などを考えて、いまは自宅から徒歩30分以上かかる大江戸線のとある駅を利用している(だからこそ自転車が必要なのだ!)。
この状況で有楽町線を利用することは、時間的に非常に厳しい。
そこで、二日酔いの体に鞭打って最寄り駅まで走り、そこからタクシーを大江戸線の駅まで走らせ、何とか始業時刻に間に合わせることに成功した。
その日の仕事が終わり、いつものように私は大江戸線に乗って家路に着いた。
自転車に関する前夜の記憶は、ほとんどと言っていいほど、ない。
辛うじて覚えていることといえば、新宿の飲み屋からタクシーで帰ったものの、翌朝の通勤を考えて自転車が置いてある駅の駐輪場で降りたということくらいである。
もちろん、この記憶でさえほとんど当てにはできない。
もしかしたら、家までタクシーに乗って帰ったのかもしれない。
それならば、駅の駐輪場に自転車が置いてある確率はかなり高い。
そんな淡い期待を抱いて駐輪場を探してみたが、やはり私の愛車は置いていなかった。
歩いて帰る気力もなく、私はタクシーで自宅へ帰ることにした。
そのとき、前夜自宅近くの屋台でラーメンをすすったかもしれない、という記憶がかすかに脳裏をよぎった。
運転手に屋台へ立ち寄るように指示し、私はラーメン屋のオヤジに、自転車を置きっ放しにしていなかったかを聞いてみた。
するとオヤジは、
「あんた、昨日自転車に乗って帰って行ったよ」
と、こともなげに言い放ったのである。
そこから自宅まではほんの数分の距離である。
この一言で、私が家まで自転車に乗って帰った可能性が極めて高いことが証明されたのである。
自宅に帰った私は、入念に駐輪場を探してみた。
しかし、どこを探しても私の愛車は見つからない。
それまでは「どこに放置してしまったのか?」と自分自身を責めていた私ではあるが、ここで新たな可能性の存在に気付くことになる。
「もしかしたら、盗まれたのかもしれない……」
そう考えた私は、とりあえず管理人室へと向かった。
昨夜の状況を説明し、自転車が盗難されたかもしれないということを伝えると、
「この間はミニバイクも盗まれたみたいだからね。まだ新しいんでしょ、自転車。それなら危ないなー」
とりあえず、翌日、敷地内を捜索してくれるという力強い言葉をもらい、私は自室へ帰ることにした。
もしも盗難なんてことだったら、早めに対処しないと大変なことになる。
家に着いたら、警察に電話してみようなどとあれこれ考えながらエレベータを降りた私は、家の鍵を開けるために玄関に目を向けた……。
あるーーーー!!
あれだけ探していた私の愛車が、玄関のポーチに置かれているではないか!
しかし、何故そこに置かれているかが全く思い出せない。
もしかしたら、愛車の電池が切れてきたので(電動自転車なんです。エッヘン)、充電しなければいけないということを考えていたのかもしれない。
それにしても玄関ドアの真横に置いておきながら、朝、全く気付かずに出勤した私も大したものである(何を自慢してるんだか)。
何はともあれ、愛車が見つかってホッと胸を撫で下ろした私は、管理人に事の結末を伝えるために階下へと向かった。
久しぶりに、顔から火が出る思いのした、春の夜の出来事であった。
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投稿者:OIOI|2007年04月12日|コメント(0)|トラックバック(0)|▲
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