9/14誕生日 ~後編~
まいど。OIOI(オイオイとお読みください)です。
<前回のあらすじ>
台風9号の接近にもめげず、誕生日についてのブログネタを執筆するOIOI。
年齢の下一桁を四捨五入したら、“不惑”に達する年齢になったOIOI。
そんなOIOIにとって、忘れられない誕生日が2001年9月7日。
子供が産まれたにも関わらずプー太郎となったOIOIは、ハローワークでの失業手続きを済ませ、お気楽なプー太郎生活を送っていた。
そして、29歳の誕生日。
とある会社の面接に臨んだOIOIに、社会の厳しい現実が突きつけられる……。
29歳の誕生日は雨であった。
自宅から駅までの道のりを歩くのが面倒だと感じた私は、愛車ベンツ君(車種:ライフ)に乗り込み、面接会場へと向かった。
受験する企業は、東武東上線の某駅近くにあった。
駐車場の心配もあったので少し早めに到着した私は、雨の中、約束の時間を待った。
そして面接時間のきっかり5分前、受付でインターホンを手に取った。
まもなく、私と同年代と思われる男性社員が、私を部屋へと案内してくれた。
どうやら、人事担当者のようである。
面接までの間、会社の業務内容などを丁寧に説明してくれた。
5分ほど経ったであろうか。
説明の途中に部屋のドアがノックされ、年配の男性が入室してきた。
先程の人事担当者から、その人が人事部門の担当役員だと聞かされ、たちまち私たちは面接モードに突入したのである。
面接で何を聞かれるかについては、ほとんど想定せずに臨んでいた。
これは学生時代からの私の悪い癖で、しばしば墓穴を掘ることがあった。
職務経歴書には、前職(人材広告会社)での実績をしっかりと書き込んでいた。
採用に関して色々と聞かれるのであれば、自信を持って答えることができる自信があった。
しかし、一通り履歴書などに目を通した役員が最初に聞いてきた質問は、
「●●大学の政治経済学部を卒業されたようですが、何を学んで来ましたか?」
えっ!そう来るか!
このブログでも何度か書いたかと思うが、正直に申し上げて、私は大学にほとんど通っていない。
前向きに表現するならば、ピンポイントで通っていたと言えよう(出欠を取る授業、試験直前、試験)。
また、私はゼミに入っていなかったため、いわゆる専門分野の学業を大学で習得したという記憶がない(事実もない)。
このことが影響し、学生時代の就職活動では苦戦を強いられた訳だが、まさか29歳の転職活動でもそこを突かれるとは思わなかった。
「さすが……」としか言いようがない。
ここで開き直るのが私の悪い癖である。
ついつい、学業ではなくアルバイトに没頭していたことや、そこの社員から影響を受けた趣味(競輪)の話などを展開してしまったのである。
正直といえば、正直である。
しかしその瞬間、面接官の顔色が変わったのを私は見逃さなかった。
学生時代の話も終わり、いよいよ仕事に関する話題に移ろうとしていた。
前職での経験などを聞かれると思い、身を乗り出して面接官の質問を待つ私。
すると、またしても想定外の質問が私を襲ってきた。
「労働基準法について、どれほどご存知ですか?」
はぁーー?
今でこそ労働基準法の「労働基」くらいまではマスターしている私ではあるが、その当時は「ろ」の字さえ知らなかったのである。
例えば、前職では営業だったからか、零細企業だったからか、残業手当が一切支給されなかった。
また、それに代わる手当が支給されていたのかどうかすら定かではない。
世の中に「残業代」というものがあることは知ってはいたが、それは大企業だけが支払うことのできる、一種の福利厚生かと思っていたほどである。
知らないものを知っているとは言えない。
「知りません」
と自信に満ちた表情で答えることが、私にできる唯一の抵抗であった……。
「ふっ」
という、人を小馬鹿にしたような薄ら笑いを残し、役員は部屋を去っていった。
残された人事担当者は、面接で中断してしまった業務内容の説明を再開してくれたが、今さら聞く必要もあるまい。
こうして、私のバースデー面接は、完敗という形で終わった……。
その後、タカラレーベンから採用担当者としてのお誘いを受け、現在に至る訳である。
面接で完敗した記憶は、決して気分のいいものではない。
もしも、もう少し大学で勉強していたら……。
もしも、もう少し労基法の知識があれば……。
今とは違う人生を歩んでいたのかもしれない。
しかし、あのとき不合格になったことは、私の人生にとって間違いなくプラスであった。
そう言い切れる私は、幸せ者なのかもしれない……。
――――― 完 ―――――
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投稿者:OIOI|2007年09月14日|コメント(1)|トラックバック(0)|▲
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コメント
興味深く読ませていただきました。転職活動において学生生活の学業から学んだことを聞かれるのですね。その場合は、素直に答えるべきか、就職後のことまで含めた話をするのか、ちょっと気になりました。
それにしても、「ふっ」という笑いは嫌ですよね。